《BUNDLE IMPACTOR》





"本楽曲は木管アンサンブルとリアルタイム・サンプリングを用いたコンピュータ処理のための楽曲として作曲された。楽曲は慣性衝突を利用してエアロゾル(aerosol)を採取する慣性インパクターの機能美にヒントを得ており、アンサンブル時における"時の採取"とその"分析"に主眼が置かれている。木管楽器はAlto Saxophone、Oboe、2管のClarinetからなり、コンピュータからの処理音は会場全体を取り囲むように配置された6つのスピーカから出力される。木管アンサンブル部分は、同一の数列を別の方向から読み取った2つの異なる方向性を持つ楽曲が同時に演奏されるが、ひとつはAlto Saxophoneのソロに、もうひとつはOboeと2管のClarinetのアンサンブルに割り当てられている。これらは演奏に必要なテンポ設定の扱いが異なっているため、全体的には毎回異なるアンサンブルとなる事が想定されている。アンサンブル演奏時の音響の断片がコンピュータに採取されていき、この溜め込まれた音響を使用してコンピュータのリアルタイム処理は行われる。こうして、限定的な演奏手段を用いながら毎回様相の異なる楽曲が立ち表れるが、そうさせているものは木管アンサンブル時のわずかな時間のズレから生じる情報の差異のみである。私はここから日々浴びるように流れていき過ぎ去っていく日常の膨大な情報のやり取りについても、同様な(そしておそらくはさらにもっと多様な)変化と移ろいやすさを見る。"






'About 《BUNDLE IMPACTOR》' the abridged version  [4:12]








the 3rd rehearsal [14:33]



sound sample from the 3rd rehearsal





00:00 [14:33]








       



the score